常在日常2

Livedoorブログで「常在日常」という日記ブログを書いていましたが、はてなブログへ移行しました。ブログタイトルの由来は常在戦場から。戦場ではないので日常にしてみるかという適当な思いつき。

ソーシャルゲームのガチャ問題の背景を考える

昨今問題になっているソーシャルゲームのガチャ問題。この原因はどこにあるのでしょうか?ゲーム業界で起きた過去の事件などについて考えてみました。

まず、よく聞くようになったのが「ゲームに金を払うのはバカらしい。」という言葉です。一昔前までこのような言葉はあまり聞きませんでした。昔はゲーム機本体を買って、ゲームソフトを買う。普通の売買でした。では昨今のゲーム業界がなぜ衰退しているのか、4つの理由が挙げられます。


ゲーム業界衰退の理由

  1. パソコンで個人が自分のゲームソフトを開発し、無償提供する。またはサークルを作り、自分達のゲームをコミックマーケットや同人ショップで売る。
  2. 海外で「海賊版」と呼ばれる不正に作られた偽者(中身は本物ゲームをそのままコピーしたもの)の販売。
  3. 「マジコン」と呼ばれる不正ツールの横行。
  4. 動画サイトへのゲームのプレイ動画の投稿

1は違法ツールや素材などを使わなければ問題なし。(むしろフリーで作ってゲーム会社にスカウトされたというのは海外でよく聞く話です。同人ゲームに関しても著作権に引っかかるようなシステムや画像、音声を使っていないなら問題なし。)2は主に海外での被害が横行。そして3は日本での被害が横行。4は国によりますが、現在も新作発売の度に動画が投稿されますね・・・

これらが原因となり、世界中のゲーム会社は大打撃を喰らいました。特に日本でも、マジコンが横行しました。当時はネット上でのダウンロードに法の整備が追いついていない状態でしたね。((ちなみに当時でも限りなく黒に近いグレー=違法スレスレ行為というのが共通認識。法が出来て明確な違法行為になった)ROM=ゲームソフトのデータがダウンロード者の特定が困難&数が多すぎる&警察がサイバー犯罪について時代遅れだった事も原因の一つ)

以下のリンク先の東大の大学院の当時の調査によると、日本語版ゲームソフトでの被害は2004年から2009年の6年間で9560億円(=日本人のダウンロードによる被害額)、全世界合計で2兆4000億円の損害のようです。特に16ページを参照。
違法複製ゲームソフトの実態調査

子供達が罪の意識を持たずにマジコンを使ってニンテンドーDSを改造し、海外サイトから不正にアップロードされたゲームのデータをダウンロードしてプレイする。(大人も良く知らないためギリギリ犯罪にならない程度のヤバイ行為と知らない人が多かった。もちろんマジコン法整備前でも、ゲーム会社に出るとこ出られたら有罪判決もらうアウト行為。)

そのため、ゲーム会社はゲームを作って発売しても、開発にかかった費用の回収が出来ず、(発売しても海外サイトに不正アップロードされたゲームデータをダウンロードして遊ぶので誰も買わないため)次のゲームを作る費用が稼げなくなりました。倒産したり吸収合併したりするゲーム会社も少なくありませんでした。

同時に日本の未成年ゲーム層には、「タダでゲームが出来るのに買うなんてバカらしい。」という風潮が生まれました。これにより日本のゲーム業界は衰退していきます。なぜならゲームを発売しても、買う人は少なくなってしまったのですから。

もう一つの問題が、ゲームのプレイ動画です。無料で今までプレイしていた人たちは当然、ゲームなんて買いません。では、興味を持ったゲームがあったらどうするか、それは、誰かのプレイを見てゲームの内容もストーリーも見て満足するようになりました。youtubeニコニコ動画など、動画サイトには実にたくさんのゲームのプレイ動画がアップロードされています。

ゲームを買わなくてもストーリーを知る事ができる、満足する事ができる。そのため、ますますゲームを買う人は減っていき、国内で売れるのは知名度のあるタイトルや有名なゲーム実況者が紹介するもののみ。(モンハン、マリオ等)新規ソフトはほぼ売れなくなるという格差が出ました。

これにより日本のゲーム会社は保守的になり、新しい事への挑戦の幅が狭まりました。作っても売れないのですから(今の時代だと誰かがアップロードした動画だけで済ませたり)、ネームバリューのあるタイトルしか新作情報を見かけないなんて事もザラでした。



(まぁ詳しい背景は自分よりも他のサイトや書籍でいくらでもあるのでそちらを参考に。衰退の理由としては初期のPS3が高すぎたりゲーム開発しにくい環境だったりでソフト不足も原因の一つではあるんだけど、ここでは書きません)

次の記事に続きます。→ ガチャ課金問題はマジコン世代への因果応報である